マンスリーレポート

2005年1月号 2005/01/15

新年あけましておめでとうございます。

 「マンスレー・レポート」を毎月更新する予定でしたが、昨年は全然できてませんでした。申し訳ございません。今年からはきちんと更新させていただきます。

 まずは、私の昨年8月以降の行動を簡単にレポートしておきます。8月5日にタイ国へ渡航し、ロッブリーにあるパバナプ寺というエイズホスピスに医療ボランティアに行ってきました。(このレポートは、ホームから「タイ国の最新HIV/AIDS事情」に入ってご覧いただけます。)

 当初の予定では最低でも半年程度はボランティア医師として滞在するつもりでしたが、諸事情から9月上旬に帰ってくることになりました。その後発熱と下痢などで、半月ほど休養をとり、その後、母校である大阪市立大学医学部の「総合診療センター」というところに所属するようになりました。

 「総合診療センター」とは、どこの科に行っていいか分からないような症状の患者さんが受診されることを目的とした科で、毎日様々な症状の方が受診されます。「プライマリー・ケア」を中心に臨床に取り組みたいと考えている私のような医師にとって、まさに最適の科であります。

 しかしながら、大学を受診される患者さんを診察するだけでは、自分の臨床能力を上げるのに限界があると考えました。そこで大学は、無給で働くかわりに毎日出勤しない、というかたちにしてもらって大学に出勤しない日には、他の病院やクリニックに研修(見学)に行くようにしています。もちろんこちらも無給になるのですが、まだ私は3年目の医師ですから、お金を稼ぐことよりも、勉強に力を入れたいのです。

 さてさて、そんなわけで、2004年が過ぎ去ったのですが、2005年から、自宅の1階を使って開業することにしました。開業といっても10畳ほどのスペースを診療所にしたもので、レントゲンなどの機械は一切置いていません。ベッドと机とイス、それに顕微鏡くらいです。
 おそらく「日本一小さな診療所」だと思います。

 いずれ本格的に開業したいと考えているのですが、まずはこの「日本一小さな診療所」で、開業とは何か、診療所における医療の役割、保険医療の実態、などを考えてみたいと思っています。

 もうひとつ私がおこなっている活動は、CHARMというNPO法人のお手伝いです。
 CHARMでは毎週土曜日に大阪北区で、HIV、梅毒、クラミジアの抗体検査を無料でおこなっています。月に1から2回程度ですが、私もこの事業を手伝わさせていただいております。
( CHARMのHPは http://www.charmjapan.com/

 というわけで、みなさま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。