マンスリーレポート

2005年2月号 2005/02/15

 2月になりました。前回のマンスリーレポートでお知らせしたように私、谷口恭は自宅にて「日本一小さい診療所」である生野東1丁目診療所を開院いたしました。開院と言っても、保険診療は2月からになるため、実際はまだひとりも患者さんを診ていません。2月からは正式に保険診療ができますので、保険証を持ってきていただくと通常の診療がおこなえるのですが、果たして患者さんは来られるのでしょうか。ちょっと不安です。
 
 1月は開業の準備であっという間に1ヶ月が過ぎ去ったという感じです。私はこの家に12月下旬に引っ越してきたのですが、前に住んでいた人が1階で「按摩」をされており、診察室と待合室がせっかくあるのだからという理由もあって開業することにしたのです。だから内装はほとんどいじっていません。ただ、医院の開業となると、診察室と待合室のほかに、薬局と受付を別の部屋としてつくらなければならないので、診察室のスペースの一部をそれら2つの部屋にあてる工事はしました。そうなのです。診察室はめちゃめちゃ小さいのです。

 薬については、夜間に患者さんが来られることもあるので(診察時間は夕方5時から9時)、緊急で必要になりそうな薬、例えば、痛み止めや抗生物質、抗インフルエンザ薬、痒み止め、睡眠薬などは常備することにしました。また点滴や注射で緊急性のあるものも置くことにしました。これらに対して、あまり緊急性のない薬、例えば、高血圧や高脂血症の薬などは、原則院外処方とすることにしました。

 それから実際に開業してみると、というか診察室でひとりでいると、とてつもなくさみしいことが分かりました。患者さんが来てくれるといいんですけど、入りくんだところにある小さな診療所ですから、そうそう患者さんも来られないでしょう。このさみしさから抜け出すために、診療所に有線をひきました。有線は今まで何度か引いたことがあるのですが、やっぱりいいですね~。440チャンネルは・・・。まぁ実際は聞くチャンネルが限られてきて、いつもおんなじチャンネルにするんですけどね。今回は患者さんにも聞いてもらうことになるので、やっぱりヒーリングのチャンネルとかにすべきなのでしょうか・・・。現在考え中です。ちなみに今これを書きながら聞いてるのはC-25です。C-25はハイパーディスコミックスといって、横田商会という会社がレコードを回しています。横田商会のDJは元マハラジャのDJなどが在籍しており、ミックスのテクニックは文句なしの一流です。僕はこのチャンネルを聴いてると、ときのたつのを忘れるのです。

 新規開業以外に、新しいことがひとつあります。1月末から八尾市にある貴島中央病院で週1回皮膚科の外来をやっています。私の目標とするところは、全科のプライマリーケアができる総合診療科医でありますが、この病院では皮膚科医として勤務しております。私にとって皮膚科は、最初に興味をもった科であることもあって、大学病院での6ヶ月間の研修の他、それ以外の科での研修期間も週に1度程度は開業医の先生のところに勉強に行っていました。現在も毎週月曜日にある先生のところに修行に行っています。この前第1回目の外来をおこなったのですが、いきなり手術あり、難解な湿疹ありと、バラエティに富んだ外来になりました。診察日は木曜日です。近くにお住まいで皮膚疾患に悩んでおられる方がおられましたらお気軽に覗いてみてください。

 今月は自宅開業開始、貴島中央病院での皮膚科外来、大学病院の勤務、皮膚科の修行の他、もうひとつ新規で始めようと思っていることがあります。それは整形外科の本格的な勉強です。これまで星ヶ丘厚生年金病院の救急外来などで、整形外科疾患をちょっとは勉強しましたが、まだまだ知識も技術も向上させたいと考えています。そこで整形外科のプライマリーケアの教育にも力を入れられている先生に指導してもらおうと考えているのです。こちらの経過についてはまたHPで報告しますね。