医療ニュース

2007年2月24日(土) 北朝鮮ではしか3千人、4人が死亡

2月21日の共同通信によりますと、国際赤十字社は、現在北朝鮮ではしか(麻疹)が流行しており、これまで約3,000人が感染し、そのうち4人が死亡したことを発表しました。

 今回の流行は、昨年11月に北部の両江道で発生したとみられ、当初は風疹(ふうしん)と診断されていましたが、今月15日になってはしかと判ったそうです。

 現在は北朝鮮の全域に拡大し、保健当局は同連盟など国際機関に500万人分のワクチンの支援を求めたようです。

 北朝鮮のはしかは1992年に根絶したとされ、実際、最近は発症例がなかったそうです。

 また、同国では今年1月初旬から、しょうこう熱や腸チフスなどの感染症が流行しているとの情報もあります。

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 はしかは世界全体でみれば大きく減少していますが、それはワクチンが普及したからです。おそらく、北朝鮮でははしかのワクチン接種を徹底していなかったのでしょう。しかし、日本でもはしかのワクチンを接種していない子供は少なくなく、これは先進国のなかでは例外的なことです。はしかは稀ではありますが命にかかわることもある感染症ですから、ワクチン接種をお忘れなく・・・。

参考:「世界のはしかの死者、6年間で6割減少」2007年1月23日