医療ニュース

2013年3月15日(金) 都道府県別の平均寿命、長野県が男女ともに1位

 2013年2月28日、厚生労働省は5年に一度実施される国勢調査を解析した都道府県別の平均寿命を発表しました(注1)。

 平均寿命が最も長いのは、男女とも長野県で、男性80.88歳、女性87.18歳です。男性は1990年から5回連続(25年間)で1位、女性はこれまでは沖縄がトップでしたから、初めての1位ということになります。
 
 逆に最も短いのは男女ともに青森県で、男性77.28歳、女性85.34歳です。

 2位以下をみてみると、男性は、滋賀県(80.58歳)、福井県(80.47歳)、熊本県(80.29歳)、神奈川県(80.25歳)となっています。女性は、2位が島根県(87.0歳)、沖縄(87.02歳)、熊本県(86.98歳)、新潟県(86.96歳)、と続きます。
 
 全体でみると、ほぼすべての都道府県で(鳥取県の女性以外)、平均寿命が伸びています。

 死因別のデータも発表されています(注2)。興味深いのは「老衰」での死亡が、静岡県が男女とも1位で、男性が4.57%、女性13.13%となっています。「自殺」は、男性は1位が秋田県で3.32%、2位が岩手県の3.28%、女性は1位が岩手県で1.57%、2位が秋田県の1.41%と、秋田・岩手で1位2位を占めていることになります。
 
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 以前、国立がん研究センターがん対策情報センターが発表した都道府県別ガン死亡率について紹介しましたが(下記医療ニュース参照)、やはり長野県がダントツの1位、最下位は青森県でした。ガン死亡率と平均寿命が一致しているということは、やはりこの国の最大の死因はガンであり、長生きするためにはガン対策が不可欠ということになるかと思います。
 
 しかし興味深いことは他にもあります。老衰での死亡は全国で男性2.81%、女性8.75%と男女に開きがあることは注目すべきでしょう。自殺は、全国で男性2.52%、女性が1.07%です。男性が自殺で死ぬ確率は老衰で死ぬのと同じくらいであり、実に40人に1人以上が自殺で命を絶っていることになります。つまり同じクラスでひとりくらいが自殺しているということになるわけです。
 
 自殺は、岩手県と秋田県で男女とも1位2位を占めていますが、青森県も男性3位、女性8位とやはり多いようです。しかし同じ東北地方の宮城県では、男性は21位、女性はなんと44位!と「自殺の少ない県」となっています。しかも東日本大震災があったのにもかかわらず、です。これはなぜなのでしょうか。医学的な観点からだけでなく文化人類学的な考察が必要になるのかもしれません。
 
(谷口恭)

注1:詳しくは厚労省の下記のサイトを参照ください。
 
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/tdfk10/dl/02.pdf

注2:死因別データは下記を参照ください。
 
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/tdfk10/dl/05.pdf


参考:医療ニュース
2012年10月26日 「都道府県別ガン死亡率、青森が8年連続ワースト1」

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