医療ニュース

2009年8月24日(月) よく遊んでよく寝る子供に自尊感

 外でよく遊んで、早く就寝する子供は、自分に価値があると感じる「自尊感情」が高い傾向にある・・・。

 これは福岡県が小中学生およそ13,000人を対象とした調査で分かったことです。(報道は8月19日の共同通信)

 福岡県は、昨年(2008年)12月から3ヶ月間にわたり、県内の小学4年と6年、中学2年と3年を対象に、「何をやっても失敗するのではないかと思う」、「友達と同じくらいいろいろなことができる」、など10項目の設問で自尊感情を評価し、併せて普段の生活を調べました。

 その結果、小学生では外で1時間以上遊ぶ児童の42%が「自尊感情が高い」とされたのに対し、1時間未満しか遊ばない子では29%にとどまっています。同様に、午後10時までに就寝する児童では45%が自尊感情が高く、夜更かしをする児童では34%となっています。

 中学生も同じ傾向だったようです。

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 「自尊感情」が高いのは生きていく上でとても大切なことです。勉強ができる、などより遥かに重要なことです。今回の調査結果が正しいとすれば、塾になど通わず、屋外で遊んで、帰宅してからもゲームやテレビに熱中するのではなく早く寝ることが大切、ということになります。

 これは、我々大人が一般的に「健全な子供」としてイメージする像に一致するのではないでしょうか。

 個人的には、この調査の有効性が社会に広く認識されるようになり、「健全な子供」が増えてほしいと願います。

(谷口恭)