機内での注意


〇機内での注意

忘れてはならないことは、機内は気圧が低く0.8気圧程度しかない、ということです。これは高度2,500メートルくらい、富士山で言えば五合目くらいに相当します。もうひとつ覚えておくべきことは、機内は極めて乾燥状態にあるということです。一般に機内の湿度は5-15%で、サハラ砂漠よりも乾燥していると言われています。低気圧と低湿度のため、地上ではおこりにくい病気に罹患したり、普段は安定している持病が悪化することもあります。


〇狭心症や心筋梗塞がある人はかならず主治医に相談しましょう。

〇ぜんそくがある人は日頃安定していても発作が起ることがあります。発作時の吸入薬は必ず持参し、場合によっては緊急時の内服ステロイドを用意すべきこともあります。

〇気胸を起こしたことがある人は要注意で、搭乗すべきでないこともあります。

〇妊娠3ヶ月未満は流産のリスクが上昇するためできるだけ搭乗は避けるべきです。

〇妊娠36週以降は搭乗できません。(航空会社が許可しません。また、航空会社によっては28週程度でも制限を設けている場合があります。事前に確認し、必要があれば産科主治医の診断書を入手しなければなりません)

〇結核にかかっている人、または疑いのある人は搭乗できません。

〇インフルエンザにかかっている人、SARSやMERSにかかっている人、またはその疑いがある人は搭乗できません。

〇麻疹(はしか)や風疹にかかっているときも搭乗できません。もしも感染を隠して搭乗すれば罪に問われる可能性もあります。


★感染症があり搭乗できるかどうかについては下記も参照ください。

JAL ウェブサイト 航空旅行に適さない状態
ANA ウエブサイト 病気やけがをなさっているお客様へのご案内


〇ロングフライト血栓症(エコノミークラス症候群)には充分注意が必要です。リスクが高いのは、肥満傾向の人、50歳以上の人、手術して間もない人、薬(特に多いのがピルです)を飲んでいる人などです。

〇ロングフライト血栓症のリスクの高い人は、水分をマメに摂る、2時間ごとくらいにトイレに行く、足を動かす、足を組まない、アルコールを飲まない(飲酒は脱水を促進します)、睡眠薬を飲まない、といった注意が必要です。特にリスクの高い人は予防用のソックスを履くのもひとつの方法です。さらにリスクの高い人は予防薬を検討することもあります。


〇航空性中耳炎の予防と治療: 起こしやすい人は、こまめに水分を摂る、ガムを噛む・アメをなめる、鼻をかむなどが推奨されています。毎回発症し症状の強い人は血管収縮作用のある点鼻薬を持参してもらうこともあります。厚労省検疫所のページも参考になります。