感染症について

感染症が他の病気と異なる理由



感染症が他の病気と異なる理由はいくつかあります。ですから、他の病気とは予防の方法、治療の方法が大きく違ってきます。また、他人へ感染させることを防がなければなりません。


○感染症の予防について

感染症の多くは予防することができます。まず正しい知識を持つことが重要で、その知識を持っていなかったがために感染してしまった、という悲劇を防がなければなりません。妊娠中の風疹の感染や、婚約者からの(あるいは婚約者への)B型肝炎ウイルスの感染、蚊に刺されてマラリア発症、などがその代表ですが、他にもいくらでもあります。まず、正しい知識をもち、必要に応じてワクチン(予防接種)をおこなうこと、そして得た知識を実践することが大切です。


○感染症の治療について

感染症の治療は、他の病気、例えば生活習慣病や悪性腫瘍などと比べると比較的簡単です。細菌感染なら抗生物質、真菌感染なら抗真菌薬、ウイルス感染なら抗ウイルス薬を使えば治るからです。ただし、すべての病原体に特効薬があるわけではありませんし、HIVやB型肝炎ウイルスなど慢性化する疾患については治療機関が極めて長期間(あるいは生涯)必要になることもあります。


○他人への感染を防ぐということ

生活習慣病や悪性腫瘍であれば他人へうつすことはありません。(ピロリ菌による胃がんや、HPVによる子宮頚がん、B型肝炎ウイルスによる肝臓がんは、悪性腫瘍ですが感染症と考えるべきです) 一方、人から人にうつるタイプの感染症は他人の人生を大きく変えてしまうことになりかねません。自分のことだけでなく他人のことも気遣わなければならないのが感染症が他の病気と異なる点のひとつです。

急性感染症と慢性感染症はどう違うか


感染症の分類にはいろんな方法がありますが、急性感染と慢性感染にわけて考えるのは有用です。

急性感染症、つまり慢性化のない感染症では、症状が取れればそれで治ったとみなすことができます。通常は症状がとれれば他人に感染させることもありません。代表的な病原体は、ほとんどの風邪ウイルス、インフルエンザウイルス、風疹、A型肝炎ウイルスなどです。

一方、慢性感染症では、症状が消えても病原体が残っていることもあれば、なかには感染したことにも気づかずに慢性化していることもあります。つまり、知らない間に感染していて知らない間に他人に感染させてしまっていた、ということもありうるということです。代表的な感染症は、HIV、B型肝炎ウイルス、ヘルペスウイルスなどです。

各感染症について


○HIV

もはやHIVはまったく珍しい病気ではなくなりました。太融寺町谷口医院にも多くのHIVの患者さんが受診されています。以前からHIV感染が判っていて当院をかかりつけ医にしている人もいれば、当院でHIV感染が発覚したという人も少なくありません。当院でHIVが発覚した人は、患者さん自身が感染の可能性を考えていた場合もあれば、HIVなんて考えてもみなかったけれど何らかの症状からHIV感染が発覚した、という場合もあります。HIVにすでにかかっている人もかかったかもしれない人も気軽にご相談ください。

詳しくは→HIV検査(抗体・NAT)


○B型肝炎ウイルス(HBV)

世間の関心はHIVの方が高いかもしれませんが、医療の現場で問題になるのはB型肝炎ウイルス(以下HBV)の方がはるかに多いと言えます。HBVは感染力が極めて強く、血液・精液・腟分泌液だけでなく、唾液・汗・涙などからも感染することがあります。そのため保育園での集団感染や格闘技系のクラブ活動での集団感染の報告もあります。自身の感染に気づいていない人も多く、日本では120~150万人が感染していると言われています。またアジア諸国では感染率が極めて高く10~20%が陽性者の地域もあると言われています。次に該当する方はご相談ください。

・自身がHBVにかかっているという人でまだかかりつけ医を持っていない人
・自身がHBVに感染したかもしれない人
・HBVのワクチンをまだ接種していない人
・HBV感染を示唆する症状(倦怠感、微熱、下痢など)のある人

HBVワクチンについては→肝炎ワクチンの接種をしよう

HBVの検査の価格については→性感染症・血液感染症

参考:
GINAコラム「本当に怖いB型肝炎」
はやりの病気第43回 B型肝炎にはワクチンを
はやりの病気第8回 B型肝炎


○インフルエンザ

下記インフルエンザのページを参照ください。
http://www.stellamate-clinic.org/kaze

○風疹

下記風疹のページを参照ください。
http://www.stellamate-clinic.org/fushin/


○呼吸器感染症

・結核

当院にも1年に1人くらいは見つかることがあります。長引く咳、長引く倦怠感、長引く下痢などがあるときは疑ってみるべきかもしれません。

・マイコプラズマ
・クラミジア(クラミドフィラ)
・RSウイルス
・百日咳

参考:
長引く咳 http://www.stellamate-clinic.org/nagabikuseki/
はやりの病気第82回(2010年6月)「熱のない長引く咳は百日咳かも・・・」
はやりの病気第104回(2012年4月)「のどの痛み~前編~」
はやりの病気第105回(2012年5月)「のどの痛み~中編~」
はやりの病気第106回(2012年6月)「のどの痛み~後編~」


○消化器感染症

・A型肝炎ウイルス
不衛生な水や食事、カキなどからの感染の他、性交渉での感染も少なくありません。

参考:
肝炎ワクチンの接種をしよう   http://www.stellamate-clinic.org/kanenwakutin/
NPO法人GINAコラム「危険なアナルセックス~A型肝炎編~」http://www.npo-gina.org/std13.html

・C型肝炎ウイルス
知らない間にいつの間にか感染していた、という人が少なくありません。

参考:
NPO法人GINAコラム「C型肝炎の検査を受けましょう」http://www.npo-gina.org/std15.html

・アメーバ赤痢
・大腸菌、キャンピロバクター、サルモネラ
・その他細菌感染、ウイルス感染(ノロウイルスなど)

○性感染症

参照:HIV検査(抗体・NAT)・性感染症・血液感染症 http://www.stellamate-clinic.org/HIV  http://www.stellamate-clinic.org/seikansensho-ketuekikansensho/

GINAコラム 他の(HIV以外の)性感染症について


○皮膚感染症

・疥癬
・とびひ
・ウイルス性イボ
・ヘルペスウイルス

○その他感染症

・髄膜炎
・麻疹
・日本脳炎
・破傷風
・その他

○ペットから感染する感染症

○海外で感染しやすい感染症

  
 
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2018/10/01

10月1日よりインフルエンザワクチン接種開始いたしました。ワクチンの数には限りがあります。希望される方はなるべく早い時期にお越しください。詳細につきましてはインフルエンザのページをご確認下さい。