先日医療ニュースでもお伝えしましたように(2007年2月7日「コレステロールの判断基準が変更」)、日本動脈硬化学会は2月4日、「動脈硬化性疾患診療ガイドライン2007年版」をまとめ、そのなかで高脂血症に関するガイドラインを変更しました。
従来の「高脂血症の診断基準」が「脂質異常症の診断基準」と名称が変えられています。
従来の「高脂血症」には「高コレステロール血症」と「高中性脂肪血症」がありましたが、「脂質異常症」には次の3つがあります。
@高LDL血症(LDLとは、いわゆる「悪玉コレステロール」のことです)
LDLの値が140mg/dLを超えれば、高LDL血症ということになります。(過去に心筋梗塞などを起こしたことのある人は目標値が100mg/dL以下になります)
A低HDL血症(HDLとは、いわゆる「善玉コレステロール」のことです)
HDLの値が40mg/dL未満になれば、低HDL血症ということになります。
B高中性脂肪(トリグリセライド)血症
中性脂肪(トリグリセライド)の値が150mg/dLを超えれば、高中性脂肪血症ということになります。
脂質異常症は、生活習慣病のひとつであり、いわゆるメタボリックシンドロームにもかかわってきます。太融寺町谷口医院にもコレステロールや中性脂肪を心配して受診される方が増えてきています。
これらの数字は血液検査をすれば簡単に分かりますが、数字のみで薬を開始するわけではありません。その人の年齢、性別、喫煙歴、肥満の有無と程度、などを考慮して、また患者さんの希望も取り入れた上で、その人に適した治療法を考えていく必要があります。
薬についても、短期間で劇的な効果が得られる新薬もあれば、天然植物や青魚の脂からつくられた健康食品に近いようなものもありますから、幅広い選択枝からその人に合ったものを選んでいく必要があります。
2007年2月13日
太融寺町谷口医院 院長 谷口恭
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