医療ニュース

2007年3月23日(金) 米国西部、淋病が急増

2000年から2005年にかけて、米国西部の8つの州では淋病が急増している・・・

 このような発表を米国CDC(疾病管理局)が3月13日におこない、15日のロイターヘルスが報道しています。

 8つの州とは、アラスカ州、カリフォルニア州、ネヴァダ州、ニューメキシコ州、オレゴン州、ユタ州、ワシントン州、そして、ハワイです。これらの州全体でみると、5年間に52%もの上昇となっており、なかでもユタ州では195.1%も上昇しています。

 これら8つの州とは対照的に、米国の残りの州では感染者が安定しているか減少しているそうです。8つの州を除けば、全体では15.3%の減少となっています。

 8つの州でみれば、淋病感染率が上昇しているのは、男女とも、すべての年代で、人種による差は認められません。

 CDCによると、感染者が増えている原因のひとつとして、検査の感度が上昇したことをあげています。

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 淋病は日本でもクラミジアと並んで最も多い性感染症ですが、最近は自覚症状のないケースが増えてきています。典型的な症状は腟や尿道からでてくる膿や、排尿時の痛みですが、そういう症状がないのにもかかわらず感染しているケースが多いのです。

 米国のこれらの州と同様、日本でも検査を徹底すれば感染者が大幅に増えることも予想されます。

参考:淋病