医療ニュース

2007年3月6日(火) HIVを他人にもっともうつしやすいのは感染初期

HIVはまだ抗体検査で陽性と出ない感染初期が最も他人に感染させやすい・・・

 「Journal of Infectious Disease」という医学誌にカナダの研究者がこのような発表をおこないました(報道は3月5日のロイター通信)。

 研究者は、ウイルスの遺伝子解析をおこない、どのような経路で感染したかを調べた結果、49%の人が「感染してまもない」人から、(性行為などで)感染していることがわかりました。「感染してまもない」というのは、通常の抗体検査では検出されない時期(感染して2~3ヶ月以内)のことです。

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 以前より、感染初期はウイルスが急激に増殖してウイルス量が多くなるため、この時期が最も他人に感染させやすいのではないかと言われていましたが、今回の研究でその事実が検証されたというわけです。

 最近は、「抗体検査陰性でNAT検査陽性」という症例が増加しています。気になる人は抗体検査だけでなくNAT検査も受けるようにしましょう。