医療ニュース

2008年10月17日(金) カテキンで大腸ポリープ再発予防

 緑茶成分のカテキンを含む錠剤を飲み続けると大腸ポリープの再発が抑えられる・・・

 これは、岐阜大学医学部の研究者らがおこなった調査結果です。(報道は10月14日の共同通信)

 この調査は、岐阜大学附属病院など岐阜県内の4つの病院で、大腸ポリープを内視鏡で切除した125人のうち、60人に緑茶錠剤3錠(緑茶6杯分)を毎日飲んでもらい、飲まないグループの65人と、1年後に大腸を内視鏡で検査して、ポリープ再発率を調べることによっておこなわれています。

 ポリープ再発率は、緑茶錠剤を飲まなかったグループで31%だったのに対し、錠剤を飲み続けたグループでは15%と低い数字となっています。また、再発したポリープのサイズも、錠剤を飲んだグループでは小さい傾向にあったそうです。

 さらに、緑茶錠剤を飲んでいても、1日に緑茶を飲む量が3杯以下の少ない人では再発率が60%と高い数字がでています。

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 これらをまとめると、「毎日飲む緑茶の量が多ければ多いほど、ポリープの再発が抑制される」ということになります。

 私は、「サプリメントには安易に頼るべきでない」という考えをもっていますが、この調査は、埼玉県農林総合研究センターが製造している「緑茶サプリメント」が使われています。今後さらなる調査結果に期待したいところです。

(谷口恭)