医療ニュース

2008年12月1日(月) 漢方の成分「カシュウ」に注意を

 最近はインターネットで購入できる薬(大衆薬)がずいぶん普及しているようですが、30代の女性が昨年8月、インターネットで購入した薬が原因で肝障害を起こして入院していたことが厚生労働省の調査で11月21日明らかとなりました。(報道は11月25日の共同通信)

 厚労省によりますと、女性が服用したのは、植物から抽出された「カシュウ」と呼ばれる物質が主成分の滋養強壮薬です。女性は肝障害(薬剤性肝炎)で2~3週間入院していたようです。

 インターネット販売の大衆薬による副作用の被害が確認されたのは初めてで、今後の規制改革に影響を与えそうです。

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 このようにインターネットで購入した薬が原因で肝障害を起こしたとしても報告義務はなく、同じような副作用は他にもある可能性があります。

 「カシュウ」は、医療機関で処方される漢方薬にも含まれています。

(谷口恭)