医療ニュース

2008年12月28日(日) 5人に1人が睡眠薬やアルコールを

 成人のほぼ5人に1人が眠るために薬や酒を使うことがある・・・

 これは、厚生労働省が12月25日に発表した「2007年国民健康・栄養調査」から明らかになったことです。(報道は12月26日の共同通信) この調査は2007年11月に全国から無作為に抽出された約6千世帯が対象となっています。

 「眠るために睡眠薬などの薬や酒を使うことがあるかどうか」という質問に対し、「ある」と答えた男性が22.2%、女性が17.4%で、2003年の調査に比べると、男性が2.3ポイント、女性が1.7ポイント上昇しています。これは、厚労省が策定した国民的な健康づくりの計画「健康日本21」で設定した目標「13%以下」を大幅に上回っていることになります。

 年代別では、男性が50代、女性が20~30代を除いて全世代で増加しています。男女とも70歳以上が最も割合が高く、40代も高い伸びでした。頻度の内訳では、男性が「常に」10.5%、「しばしば」3.3%、「時々」8.4%。女性が「常に」7.4%、「しばしば」2.4%、「時々」7.5%となっています。

 ストレスについての質問では、男性の57.9%、女性の63.9%が「ある」と答えています。

 厚労省は「ストレスが多いこととの関連が推測され、研究事業に力を入れる」としています。

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 睡眠障害に悩んでいる人が増えている、ということは医療の現場で実感していることですが、50代の男性と、20~30代の女性が減っているというのは意外です。

 太融寺町谷口医院では、このグループの人たちの「眠れない」という訴えをよく聞くのですが・・・

(谷口恭)