医療ニュース

2008年5月26日(月) 禁煙薬で意識消失!

 日本では「チャンピックス」という名称で販売されている禁煙補助薬の服用後に、視覚障害やけいれん、意識消失といった副作用が、米国で相次いで報告されていることがわかりました。

 これを発表したのは米国の民間団体「安全な薬物治療のための研究所」で、発表は5月21日におこなわれています。(報道は5月22日の共同通信)

 同団体はFDAに報告された副作用情報を分析し、意識消失・障害による事故や転倒が173件、視覚障害が148件、深刻なけいれんが86件など、全部で1000件以上あったことを公表しました。

 この報告を受けて、米国連邦航空局(FAA)は、「航空機の操縦士にはこの薬の使用を禁止する」との発表をおこなっています。

 チャンピックスは日本では今月に発売になったばかりです。

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 すてらめいとクリニックでも、今月からチャンピックスの取り扱いを開始していましたが、実際にはまだ一例も処方していません。(チャンピックスを希望する患者さんも何名かいましたが、まずは歴史のあるニコチンパッチの方から開始してもらっています)

 通常、薬を処方するときには重大な副作用について説明をおこないますが、今後チャンピックスを希望される方には、このニュースについても話すようにする予定です。

(谷口恭)