医療ニュース

2008年6月1日(日) 心疾患の予防にはビタミンB6

 ビタミンB6の摂取量が少ない人は、多い人に比べ心筋梗塞の危険性が2倍になる・・・

 厚生労働省研究班がこのような発表をおこないました。(報道は5月27日の共同通信)

 研究班は、岩手、秋田、長野、沖縄の4県で、40-59歳の男女約4万人を11年間に渡り追跡しました。ビタミンB6、B12、葉酸の摂取量と、虚血性心疾患との関連を調べています。

 その結果、3種類の摂取量が多いほど虚血性心疾患のリスクは低下し、特に心筋梗塞でこの傾向が大きいことが判明しました。さらに詳しく調べたところ、B6の関連が特に強く表れました。

 一方、3種類のうち1つだけの摂取が多くても、ほかの2つが少ないとリスクは上昇傾向にあることが分かり、研究班は「3栄養素のバランスが必要だ」と話しています。
  
 研究班によりますと、日本人では白米がビタミンB6の最大の摂取源ですが、茶碗1杯には1日の摂取基準量の約2%しか含まれていません。これでは、不足になるのは当然ですから、ほかにビタミンB6を多く含む魚やレバーの摂取が推奨されます。

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 心疾患の予防にはビタミンB6が最も重要だけども、B12と葉酸も大切・・・。ならば、結局のところ、バランスのとれた食事をこころがけなければならいということになりそうです。

(谷口恭)