医療ニュース

2008年6月6日(金) 自殺者が再び3万人超え

 日本の自殺者は2003年から3万人を超えていましたが、2006年は3万人を下回っていました。ところが昨年(2007年)には再び3万人を超えていたことが明らかとなりました。

 厚生労働省が6月4日に好評した人口動態統計によりますと、2007年の自殺者は30,777人と、前年より856人増えています。

 年代別では、50代後半が3,802人で最多、次いで60代前半が2,893人です。

 全体の死因別では、がん、心疾患、脳血管疾患が1~3位でしたが、20代と30代では自殺がトップを占めています。

 人口10万人当たりの自殺者数を都道府県別にみると、最多は秋田の37.5人で、宮崎の34.6人、青森の33.3人と続きます。最も少なかったのは奈良の18.0人で、愛知の19.7人、三重の19.9人と続きます。

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 尚、自殺者の発表は厚生労働省以外にも警察庁がおこなっています。警察庁のデータでは、1998年以降10年連続で3万人を超える見通しだそうです。

 自殺が少ない3つの県が、奈良、愛知、三重と地理的につながっているのが気になります。この地域には何か特徴的なものがあるのでしょうか・・・

(谷口恭)