医療ニュース

2008年6月6日(金) まめな動きが長生きにつながる!

 身体をまめに動かしている人は、そうでない人に比べ、死亡リスクが30-40%低い・・・

 これは、厚生労働省の研究班が6月4日に発表した研究結果です。(報道は同日の共同通信)

 この調査は、岩手から沖縄までの10都府県の45~74歳の男女計約8万3000人が対象となっています。1995年以降の追跡期間中に約4500人が死亡しています。

 研究班は、筋肉労働やスポーツ、歩いたり立ったりしている時間などをアンケートし、対象者の1日当たりの平均身体活動量を算出し、その量に応じて4グループに分け、活動量と死亡との関連を調べています。

 その結果、活動量が最多のグループは、最少グループに比べて男性で約30%、女性では約40%、死亡リスクが低いことが分かりました。

 疾患別にみると、男性では、最多グループが、がんで死亡するリスクが約20%、心疾患による死亡リスクが約30%低下していました。女性ではがん死亡のリスクが約30%低下していました。

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 興味深いのは「身体を動かす」というのは、仕事・余暇のいずれでもいいということです。ということは、わざわざ身体を動かす時間をつくらなくても、日常のちょっとした時間に工夫をすることで長生きできるかもしれません・・・

(谷口恭)