医療ニュース

2008年9月29日(月) ビタミンB12が脳を守る!?

 ビタミンB12が高齢者の脳の縮小を防ぐ可能性がある・・・

 英国オックスフォード大学の研究者らがこのような発表をおこないました。

 研究者らは、記憶障害や思考障害のない61~87歳の107人を対象に研究をおこないました。対象者の平均年齢は73歳、54%が女性です。対象者からは血液検査をおこないビタミンB12の数値を調べ、脳の体積を調べるためにMRIを撮影、さらに記憶力の検査などをおこなっています。

 結果について、まずビタミンB12欠乏症の人はいませんでした。ビタミンB12の数値が高かった人は低かった人に比べると、脳が縮小する可能性が6分の1との結果がでています。

 ビタミンB12は肉や魚、牛乳などに含まれていますが、ビタミンB12のサプリメントによる摂取に効果があるかどうかは検討されていません。また、すでに脳の萎縮のある人に対してビタミンB12の補充が実際に効果をもたらすかどうかは不明です。

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 食事からビタミンB12を積極的に摂取すれば脳を守れるかもしれない、という研究です。研究者らが述べているように、サプリメントに効果があると決め付けるのはよくないでしょう。

 以前、βカロチンのサプリメントが大腸癌予防につながるのでは・・・、などと言われていた時代がありましたが、大腸癌を予防しないどころか肺癌のリスクを高めることが分かり、現在ではβカロチンのサプリメントを積極的にとっている人はほとんどいないと思われます。

 また、ビタミンEのサプリメントも摂り過ぎれば肺癌のリスクになると言われています。さらに驚くべきことに、ビタミンEは食事から摂取すれば心疾患のリスクを軽減させることが分かっていますが、サプリメントでビタミンEをとると逆に心疾患になりやすくなるとの研究もあります。

 今回のビタミンB12の研究も、摂取が食事によるものでサプリメントでは研究がおこなわれていないことには注意をしなければなりません。

(谷口恭)

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