医療ニュース

2009年12月27日(日) 大阪で18人が結核に集団感染

 12月24日、大阪府健康医療部が、池田保健所管内の40代男性が昨年(2008年)6月に結核を発症し、これまでに発病者1人と感染者16人の集団感染を確認したことを発表しました。(報道は12月25日の毎日新聞など)

 大阪府によりますと、この40代男性は大阪府堺市に勤務しており、家族と勤務先の従業員が感染していたようです。この男性は入院治療を受けすでに退院しています。発病したのは勤務先の50代男性で現在入院中だそうです。感染者16人のうち、7人は治療が終了し、残りの9人は経過観察中とのことです。

**********

 このニュースは結核の感染力の強さを物語っています。インフルエンザなどに比べると、結核はそれほど簡単には感染しませんが、それでも至近距離からのくしゃみや咳などでは充分に感染の可能性があります。

 長引く咳を単なる風邪とは思わない方がいいかもしれません。

(谷口恭)

参考:はやりの病気第68回(2009年4月号)「結核、大丈夫ですか?」