医療ニュース

2009年2月24日(火) 出生数は増加したものの・・・

 2月20日、厚生労働省は人口動態統計を発表し、2008年に生まれた赤ちゃんの数が、前年(2007年)より2,518人多い1,123,455人であることが分かりました。2006年以来2年ぶりの増加となりますが、2008年がうるう年だったことを考慮すると、実態としては前年比でほぼ横ばいとなります。

 一方、死亡数は1,153,266人で、国の統計資料が残っている1947年以降で最多となります。出生数から死亡数を差し引いた自然増加数は、2007年の+1,445人から大きく減少し、マイナス29,811人となります。

 1人の女性が生涯に産む子供の推定値となる合計特殊出生率は6月に発表される予定ですが、今のところ厚生労働省は、2007年の1.34より0.02程度増加すると予想しています。合計特殊出生率は2005年に過去最低に1.26を記録しましたが、その後はわずかながら上昇傾向にあります。

 2008年の婚姻は743,176組で、2007年より6,049組多かったようです。

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 うるう年という事情があったにせよ、一応赤ちゃんの数は増えて、婚姻数も増加しているのは好ましいことと思われます。しかし、人口の自然増加数がマイナスになっているわけで、本格的な"人口減社会"がやってきたという感じがします。

(谷口恭)

参考:医療ニュース 2008年2月25日「出生数が再び減少」