医療ニュース

2009年5月19日(火) 子宮頚ガンと乳ガンの検診無料クーポン券配布

 子宮頚ガンと乳ガンは、若い女性に珍しくないガンです。共通点は「若い人に多い」という以外にもうひとつあります。それは、早期発見できれば完治する可能性が高いということです。

 これら2つのガンの早期発見を促すために、厚生労働省は本年度、検診の無料クーポン券を全国の対象年齢の女性約850万人に配布する方針を固めました。必要な予算として216億円を2009年度補正予算案に計上しています。(報道は5月17日の毎日新聞)

 対象は、子宮頚ガンが、20、25、30、35、40歳で、乳ガンは、40、45、50、55、60歳です。(いずれも2009年度の満年齢)

 現在の自治体での検診受診率は、子宮頚ガンが21.3%、乳ガンが20.3%です。厚労省はこれを11年度には50%程度にまで引き上げることを目標とするようです。

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 太融寺町谷口医院では、乳ガン検診はしていませんが(希望者には近くのクリニックを紹介しています)、子宮頚ガンの検査はおこなうことがあります。ガンの手前の状態の軽度の異常まで含めれば20歳未満の女性にも見つかることがあります。

 子宮頚ガンは早期で発見できればほぼ100%防ぐことのできるガンです。数分で終わる検査ですから、面倒くさがらずに年に一度程度は受けるべきでしょう。

(谷口恭)