医療ニュース

2009年6月25日(木) 謎の食中毒が増加

 食後数時間で下痢や嘔吐をきたすものの、原因物質(病原体)が特定できない食中毒がここ数年間で増加しているようです。

 この謎の食中毒はこれまでのところ、首都圏や瀬戸内海沿岸、北陸地方などで確認されており、地域の保健所は「(原因が分からないので)再発防止策の取りようがない」と対応に苦慮しているようです。(報道は6月22日の読売新聞)

 この「謎の食中毒」をまとめてみましょう。

 まず、主症状が下痢や嘔吐で、発熱や発疹などは出現しないようです。2つめに、食後、発症までに平均4~5時間程度だそうです。これは、一般の微生物による食中毒に比べると発症時間が短いと言えます。3つめに、この食中毒は軽症であり回復も早いようです。

 これまで、保健所などが残飯や吐しゃ物を検査しても原因となる微生物や毒素は検出されておらず、未知の病原体の可能性を検討しなければならないかもしれません。

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 症状が軽いために実際には届出をしていない人も少なくないでしょう。

 現在は、すっかり有名になった下痢・嘔吐をきたすノロウイルスは昨年(2008年)の食中毒の原因病原体で最多でした。しかし、ノロウイルスの検査方法が確立し統計に加えられるようになったのは1997年からです。では、ノロウイルスは1997年以前にはなかったのかというとそんなことはありません。

 ということは、最近流行している「謎の食中毒」も、数年後には誰もが知っている感染症となっているかもしれません。

(谷口恭)

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