医療ニュース

2011年4月19日(火) 「買い物」は高齢者の寿命をのばす

 毎日買い物に行く高齢者は、買い物に行かない人に比べ寿命が長い・・・

 これは台湾の学者による研究結果で医学誌『Journal of Epidemiology and Community Health』2011年4月6日号(オンライン版)に掲載されています。(下記注参照)

 研究では、1999年および2000年に実施された「高齢者の栄養と健康に関する調査」のデータを解析しています。対象者は、自宅で自立した生活を送る65歳以上の台湾人1,850人で、買い物の頻度と個人の健康、経済状態、死因などが分析されています。

 対象者の約半数は、買い物には全く行かないかほとんど行かないと回答しており、22%が週2~4回買い物に行く、17%は毎日買い物に行くと回答しています。頻繁に買い物に行く人は、比較的若く、男性に多い傾向にあるようです。全体的な健康状態は良好で、運動や友人との食事で外出することが多いという結果がでています。また、意外なことに喫煙やアルコール摂取量が多い傾向も認められたそうです。
 
 毎日買い物をする人は、買い物に行かない人に比べ、死亡率が全体で27%低い(男性28%、女性23%)という結果がでています。

 対象者のほとんどは経済的に自立しており、買い物に行かないのは貧困が理由ではありません。

 研究グループは「正式な運動に比べると、買い物は簡単に楽しく体を動かすことができるために魅力的な健康法である」と結論しています。

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 買い物で長生きできる!、と聞いて嬉しく感じる人も多いのではないでしょうか。最近の研究は、例えば「○○以上のアルコールはNG」とか「運動は週○回以上、1回○○分以上でないとダメ」とか、聞いていてしんどくなってくるようなものが多いですから、「買い物で長生き」というのは、(もちろんその言葉に踊らされてはいけませんが)夢のある研究成果と言えるかもしれません。

 ちなみに私は買い物が苦手で、「時間がもったいないからインターネット上で購入・決済を済ませてしまおう」と考えてしまいます。しかし、この論文を読んで、老後は買い物を趣味のひとつにしようかと考えています。今回の研究が実施された台湾は庶民的な市場や屋台が有名ですが、あのような環境なら買い物が楽しくなるのかもしれません。日本にもワクワクするような市場が増えることを望みたいと思います。

注:この論文のタイトルは、「Frequent shopping by men and women increases survival
in the older Taiwanese population」で、下記のURLで概要を読むことができます。

http://jech.bmj.com/content/early/2011/03/17/jech.2010.126698.abstract?sid=
f48b3001-a4f7-4434-9b89-1190ca18255c


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