医療ニュース

2011年8月26日(金) ビタミン剤で発ガンのリスク上昇

 ビタミン剤を飲むとガンのリスクが上昇する・・・

 8月25日、このような意外な調査結果が国立がん研究センターから発表されました。(報道は同日の共同通信、日経新聞など) この研究は、1990年~2006年、40~69歳の男女約63,000人を対象とし、調査はアンケート方式でおこなわれています。調査期間にガンに罹患した人は4,501人だったそうです。

 週に1日以上、1年間以上ビタミン剤を摂取した経験のある人は、まったく摂取したことがない人に比べて発ガンのリスクが17%も高かった、という結果がでています。ただし、サプリメントの作用と発がんとの因果関係は明らかにはなっていません。

 この調査ではガン以外に、心筋梗塞などの循環器疾患についても調べられています。男性ではビタミン剤摂取に差は出なかったものの、女性では摂取している人はしていない人の6割程度にリスクが低下した、という結果がでています。

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 ビタミン剤を飲んでいる人で発ガンのリスクが上昇するのは、ビタミン剤のせいではなく、元々不健康な人がビタミン剤を飲んでいるからではないか、という意見があるようですが、それならば、なぜ循環器疾患のリスクが下がるのかを説明できません。

 やはり、未知のメカニズムで、ビタミン剤がガンのリスクになっている可能性がある、と考えるべきでしょう。異論があるものの、βカロチンやビタミンEが肺ガンのリスクを上昇させるという報告もありますし、さらなる研究を待ちたいところです。

 最も重要なことは、ビタミンは食事から積極的に摂るべき、ということです。日々の食事をおろそかにして安易にビタミン剤に頼ろうとすると痛いしっぺ返しを受けるかもしれない、と考えるべきでしょう。

(谷口恭)

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