医療ニュース

2007年10月16日(火) 酒臭さはガンのもと

 飲酒の翌日まで酒臭さが残る人は、食道ガンや咽頭ガンになりやすい・・・

 このような報告が国立病院機構久里浜アルコール症センターによっておこなわれました。(報道は10月6日の毎日新聞)

 同センターによりますと、酒臭さが残る人は、アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドが唾液中から高濃度に検出されることがわかったようです。

 一方、唾液中のアセトアルデヒドは、動物実験などからガンを引き起こしやすいことがわかっています。

 口の中にはアルコールを分解してアセトアルデヒドを作り出す細菌が生息しています。アルコールを分解する酵素を充分につくれない体質の人は、口の中にもアルコールが長く残り、酒臭さが続きます。その間、細菌の働きで口の中にアセトアルデヒドが作られ続けると考えられます。

 同センターは、「飲酒前後の歯磨きやうがいなど、口の中をよく洗うことが、がん予防につながるのではないか」と指摘します。

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 お酒が弱い人はアルコールを分解できず口の中にもアルコールが残存→口の中の細菌がアルコールを分解しアセトアルデヒドを生成→そのアセトアルデヒドがガンを発生、という説得力のある報告といえるでしょう。

 酒臭い人には、うがいをするようアドバイスしてあげましょう。