医療ニュース

2007年2月20日(火) 沿道配備のAEDが心肺停止の2人を救う

 2月19日の共同通信によりますと、18日の東京マラソンで、男性ランナーのふたりがレース中に心肺停止の状態となりましたが、救命隊や医療関係者、ボランティアなどがAED(自動体外式除細動器)を適切に使用し、ふたりとも脈と呼吸が回復したそうです。

 このうちひとりは命に別条はなく、もうひとりは脈と呼吸が回復した後、近くの救命センターに搬送され現在集中治療室(ICU)で治療を受けているそうです。

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 AEDは止まっている心臓を動かすことができるわけですから大変優れた器械ですが、それを使用するのは人間です。今回の東京マラソンでは、沿道に合計38台ものAEDが設置されトレーニングを受けたスタッフが待機していました。AEDの効能だけでなく、スタッフの対応がすばらしかったということがもっと強調されてもいいと思います。

参考:メディカルエッセィ2007年1月号「あなたはAEDが使えますか」