医療ニュース

2007年2月24日(土) 出生率が大幅回復へ!

 2006年に生まれた赤ちゃんの数が、前年より約32,000増の112万2,278人になることが厚生労働省の人口動態統計の速報で明らかとなりました。(報道は2月21日の共同通信)

 合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の人数)は、2005年には過去最低の1.26となりましたが、2006年のものは1.3台になる可能性が強く、合計特殊出生率が上昇するのは2000年以来の6年ぶりということになります。

 また、出生数から死亡数を引いた人口の自然増加数も2万6,885人増となり、2年ぶりに自然増となりました。

 この結果に対し、厚労省は、「景気回復に伴い雇用が安定したことが結婚や出産の増加につながった」としています。ただ、長期的には人口減少が続く見通しで、「上向きや横ばいがあっても一時的」とみる向きもあります。尚、合計特殊出生率が2.08を下回ると、総人口が減少に向かうと考えられています。

 速報値によると、2006年は婚姻も前年より1万7,850組増の74万8,017組。出生数が前年より3万人以上増加したのは、約5万人増だった94年以来となります。厚労省は出生数の伸び率(2.9%)などから、合計特殊出生率が前年と比べ0.04程度は回復すると見込んでいるようです。

 一方、死亡数は大幅に増加した05年と比べて、06年は微増にとどまっています。速報値には外国人などが含まれていますが、日本に住む日本人に限った人口の自然増加数も、06年は約8000人増と2年ぶりにプラスになる見通しです。

 厚労省は数値を精査した上で、06年の合計特殊出生率を6月上旬に発表する予定です。