医療ニュース

2007年2月7日(水) コレステロールの判断基準が変更

 日本動脈硬化学会は、2月3日福岡市で開かれた同学会の理事会で、コレステロールの判断基準を変更することを決定しました。

 従来、コレステロールの一般的な判断基準は「総コレステロール」で、およその上限は220mg/dL程度とされてきました。しかし、「総コレステロール」には、いわゆる「善玉コレステロール(HDL)」も含まれており、実際に心筋梗塞や脳梗塞などをおこしやすい「悪玉コレステロール(LDL)」で判断するべき、と変更されたというわけです。

 新しい判断基準は、「悪玉コレステロール(LDL)が140mg/dL以上」、です。(ただし、実際には、この140mg/dLという数字を絶対視するのではなく、年齢、性別、肥満度、高血圧の有無、喫煙の有無などを合わせて考えていく必要があります)

 今までコレステロールが高くて困っていたという人は、一度「悪玉コレステロール」の値を計ってみればいかがでしょうか。もしかすると、善玉コレステロールだけが高くて、心配する必要がないかもしれません。