医療ニュース

2007年4月26日(木) 禁煙治療は5回の受診を!

 4月17日に発表された厚生労働省の禁煙治療に関する実態調査で、治療後3ヶ月たっても禁煙が続いていた人は35%に過ぎないことがわかりました。治療から半年後の禁煙継続率は33%で、必ずしも大多数の人に効果があるとは言えない結果となっています。

 しかしながら、禁煙治療を保険適用でおこなうときの標準的治療(3ヶ月で5回の受診)をおこなえば、3ヵ月後の禁煙率が63%、半年後54%と、しっかりとした治療をおこなえば効果が高くなるという結果もでています。

 全体でみれば、計5回の治療を終えた人は全体の28%にすぎず、1,2回でドロップアウトした人が4割近くにのぼっています。

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 要するに、厚生労働省が基準と定めている合計5回の外来治療を受ければ禁煙に成功しやすくなる、ということです。

 禁煙外来を受診するのは、全喫煙者の1%程度というデータもあります。現在、禁煙治療が保険診療で受けられる医療機関が増えてきており、合計5回の受診や薬剤(ニコチンパッチ)に必要な費用は合計で12,000円程度です。

 すてらめいとクリニックでも5月から保険診療の禁煙外来をおこないますので、興味のある方はご相談ください。