医療ニュース

2008年2月1日(金) はしかが今年も大流行の兆し

 1月25日に国立感染症研究所が発表した報告によりますと、昨年春にアウトブレイクしたはしか(麻疹)が、今年も多数発生していることがわかりました。(報道は1月25日の日経新聞)

 同研究所によりますと、神奈川県の10代を中心に昨年を上回る勢いではしかが流行しています。同研究所は、「春以降に全国レベルで発生するおそれがある」として、ワクチンの接種をよびかけています。

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 すてらめいとクリニックは、近くに専門学校などが多数あることもあり、昨年の大流行と同時に、ワクチン希望者、抗体検査希望者が多く来院されました。

 これまでの結果を簡単にまとめると、10代のほぼ全員、20代の約8割に抗体ができていませんでした。これは、未接種の人だけでなく、幼少時にワクチンを接種した人も含めてです。

 そして、驚くべきことに、30代前半の人でもおよそ半数は抗体を持っていません。(30代後半の人で抗体検査を受けた人はあまりいません)

 気になる方、特に医療関係者や教育関係者は一度抗体検査を受けてみることをおすすめいたします。

(谷口恭)