医療ニュース

2008年2月19日(火) 喫煙が睡眠障害を引き起こす!

 喫煙はおそらくニコチン離脱症状のために睡眠の質を低下させる・・・

 このような報告が医学誌「Chest」2月号でおこなわれ話題を呼んでいます。(報道は2月11日のMedscape)

 この研究は喫煙者の脳波を測定することによっておこなわれています。

 喫煙者は非喫煙者と比べると、α波の割合が高く、δ波の割合が低いことが明らかにされています。これは、喫煙者では浅い睡眠の時間が長く、深い睡眠の時間が短いということを示しています。

 他の様々な要因を考慮した結果、研究者らは、「喫煙が、年齢、性別、人種、身体測定値、カフェイン・アルコール摂取、併発疾患、精神衛生状態とは無関係に睡眠構築を変化させる可能性がある」と結論づけています。

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 様々な喫煙の害が次々と明らかにされる中で、睡眠についての報告はこれまであまりなく、今回の発表がタバコをやめようとしている人のモチベーションにつながるかもしれません。

(谷口恭)