医療ニュース

2008年2月29日(金) はしか感染者が2200人に

 昨年に引き続き、今年もはしか(麻疹)が大流行しそうであるというニュース(「はしか(麻疹)が今年も大流行の兆し」)をお伝えしたばかりですが、すでに今年の感染者が2,200人にのぼることがわかりました。(報道は日経新聞2008年2月27日)

 国立感染症研究所は、「現状のままでは3月から4月にかけて流行がさらに拡大する可能性が高い」として、ワクチン接種をよびかけています。

 感染者を地域別にみると、神奈川がトップで、以下、福岡、北海道、東京、秋田と続いています。また大阪と兵庫県でも感染者の報告が上昇しています。

 感染者の約半数はワクチン接種をしていなかったそうです。

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 ということは、感染者の半数はワクチン接種をしていたということです。

 ワクチン接種をした後は、抗体ができているかどうかを確認する必要があります。

 昨年は、はしかが大流行した季節には、抗体検査の需要が増えすぎて結果が出るまでにかなり時間がかかりました。また、ワクチンが不足して必要な人に接種することができませんでした。

 気になる人は、まだ大流行にいたっていない今のうちに、抗体検査(+ワクチン接種)をおこないましょう。

(谷口恭)