医療ニュース

2008年3月5日(水) オランダ、喫煙者は年金割り増し!

 喫煙者は年金支払額が割り増しになる!

 これは、2月29日にオランダのある民間基金が発表した方針です。喫煙者は平均余命が短いのだから年金支払額が割り増しされるべき、というのが同基金の考え方のようです。(報道は3月3日の共同通信)

 愛煙家の団体は、「喫煙者の権利擁護へ向けた一歩」と歓迎しているそうです。

 報道によりますと、割り増し受給ができるのは、①過去5年間、毎日紙巻きタバコを10本以上吸っていること、②1ヶ月以上、禁煙が続いたことがない、といった条件を満たす年金加入者で、尿検査によって喫煙者であることを証明する必要があります。

 同基金では、喫煙者は非喫煙者に比べて最大16%高い年金が支払われるそうです。

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 本当に驚かされるニュースです。

 正論で考えれば、喫煙者の受給額を上げるのではなく、非喫煙者の掛け金を下げるべきでしょう。

 喫煙者にとって、この年金基金はかなり魅力的です。おそらく喫煙者の多くがこの年金を選択するでしょう。同時にその割をくらう非喫煙者はこの年金を敬遠するでしょう。それでも民間基金として経営が成り立つのは、オランダではそれだけスモーカーが多いからでしょう。

(谷口恭)