医療ニュース

2008年4月19日(土) ニューヨーク、メニューにカロリー表示を義務化

 4月17日の共同通信によりますと、ニューヨーク市では、4月21日から、全米で15以上の店舗を持つレストランチェーンはメニューにカロリー表示をしなければならないという条例が施行されることになりました。

 このような条例は全米で初めてです。

 ニューヨーク州レストラン協会は、この条例を違憲として訴えていましたが、AP通信によりますと、ニューヨーク連邦地裁は、「消費者が低カロリーの食事を選択する情報で、肥満の低減につながることが期待できる」、として訴えを退けたそうです。

 「全米で15以上の店舗をもつレストランチェーン」は、全部で約23,000店あるとされるニューヨーク市のレストランの1割が相当するとみられています。6月までの猶予期間後に表示を怠った場合、2千ドル(約20万円)以下の罰金が科せられることになります。

 米国では、肥満は以前から大きな社会問題になっており、一部のチェーン店ではすでにカロリーを表示しています。ニューヨーク市当局は、今回の条例によって、今後5年間で15万人の市民が肥満になるのを防ぎ、3万人を糖尿病にかかる危険から救うと推定しているそうです。

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 メニューにカロリー表示をしたくらいで、15万人が肥満になるのが防げるとは私には思えませんが、カロリー表示すること自体は評価されるべきかもしれません。

 しかしながら、料理を用意する方も楽しむ方もカロリーを意識しなければならないというのは、それを考えただけで料理がまずくなってしまうような気もします・・・。

(谷口恭)