医療ニュース

2014年2月3日 車の運転に注意しなければならない薬

 この薬を飲めば車を運転してはいけません。

 薬の説明を受けるときにそのようなことを言われたことがある人も多いと思います。代表的な薬は「風邪薬」です。これは医療機関で処方されるものよりも薬局で買える薬の方がむしろ注意が必要です。医療機関で処方される薬で運転に注意しなければならない代表は精神安定剤や抗うつ薬の類です。また、ここ数年は禁煙治療薬であるチャンピックス処方時に運転できないことを聞いたという人も少なくないでしょう。実際、チャンピックス服用で意識低下が起こり交通事故につながったケースが何例か報告されているそうです。

 PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)が最近立て続けに、これまであまり注意を払われていなかった薬について運転時の注意勧告をおこないました。勧告は2013年11月26日と2014年1月7日におこなわれており、該当する薬は下記の通りです。(かっこの中が商品名です)

アルツハイマー型認知症治療薬 ドネペジル(アリセプト)
抗不整脈薬          ピルジカイニド(サンリズム)
抗不整脈薬          ベプリジル(ベプリコール)
抗不整脈薬          プロパフェノン(プロノン)
動脈閉塞症・肺高血圧症治療薬 ベラプロストナトリウム(ドルナー、プロサイリン、ケアロード、ベラサス)
抗菌薬            アジスロマイシン(ジスロマック)
抗菌薬            オフロキサシン(タリビッド)
抗菌薬            メシル酸ガレノキサシン(ジェニナック)
抗菌薬            レボフロキサシン(クラビット)
抗ウイルス薬         アシクロビル(ゾビラックス)
抗ウイルス薬         バラシクロビル(バルトレックス)
抗ウイルス薬         ファムシクロビル(ファムビル)
抗ウイルス薬         テラプレビル(テラビック)
糖尿病治療薬          アカルボース(グルコバイ)
糖尿病治療薬           ボグリボース(ベイスン)
糖尿病治療薬           ミグリトール(セイブル)
糖尿病治療薬           ピオグリタゾン(アクトス)
糖尿病治療薬          シタグリプチン(ジャヌビア,グラクティブ)
糖尿病治療薬           アログリプチン(ネシーナ)
糖尿病治療薬           アログリプチン・ピオグリタゾン配合剤(リオベル)
糖尿病治療薬          リナグリプチン(トラゼンタ)
糖尿病治療薬           アナグリプチン(スイニー)
糖尿病治療薬           サキサグリプチン(オングリザ)
糖尿病治療薬          リラグルチド(ビクトーザ)
糖尿病治療薬          リキシセナチド(リキスミア)

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 少し解説しておくと、糖尿病治療薬は薬が効きすぎて低血糖発作を起こす可能性があるからで、抗菌薬や抗ウイルス薬は稀ですが意識低下の副作用の報告があるからです。

 これらを少しでも服用すれば絶対に車の運転ができないか、と問われれば、そうするのが望ましいのは事実ですが、実際には主治医と相談して決めることになります。

 もう少し補足しておくと、上記薬剤のなかには注射薬もあるということ(注射のときにはその後運転していいかどうかを尋ねる必要があるでしょう)、かっこのなかの名前は先発品の商品名であり、上記のいくつかは後発品が普及していること、があげられます。

 副作用がない薬はなく、どのような薬を飲むときにも注意は必要です。しかし、軽度のむかつきや下痢などであれば大きな問題にはなりませんが、運転中に意識低下が起こり交通事故を起こすようなことは避けなければなりません。上記以外の薬についても、医療機関で薬を処方してもらっている人は主治医に確認しておいた方がいいでしょう。

(谷口恭)

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