院長あいさつ

開業開始時の院長あいさつ

  昨今、マスコミでは医師不足が言われています。そしてその対象は、僻地に従事する家庭医や小児科医、産婦人科医であることが多いと思われます。しかし私は、都心に住む人々がどんな症状でも気軽に受診できる家庭医も不足している、ということを学生の頃から感じていました。

 次の言葉は私が医学生の頃に患者さんからお聞きしたものです。

 「どこの病院に行っていいか分からないから大きな病院に行ったのに、紹介状がないから診てもらえないと言われた」

 「どんなことでも相談できる医者がほしい。今の医療システムだと各科ごとに自分の主治医をつくらないといけない。症状によっては何科に行っていいか分からないし・・・」

 「自分の生活や職業のことを話すのには抵抗がある。勇気を持って家族にも言えないようなことを話すこともあるんだから、なんでも相談に応じてくれる医者がいてくれたらなぁ・・・」

 私自身こういった意見に共感します。そこで、私は研修医時代を含めて、できるだけ多くの科の研修につとめるようにしました。これまでにトレーニングを受けた科は、内科、小児科、皮膚科、形成外科、アレルギー科、整形外科、産婦人科、救急科、麻酔科、性病科、・・・と多岐に渡ります。

 いわゆる「専門医」の道を選ばずに、多くの症状に対応でき、必要な場合は専門医に患者さんを紹介する、という医療を実践してきました。医師3年目以降は大学の総合診療科に所属し、いろんな訴えの患者さんを診てきました。しかし、大学病院を受診するには紹介状が必要ですし、長期で患者さんに通院してもらえない性質の病院ですから、「健康のことで気になることがあればいつでも気軽に来てくださいね」、とは言えません。これが言える医療を実践するために、私はクリニックをオープンさせることにしました。

 私が都会での開業にこだわったのには理由があります。都会では様々な年齢層の方が様々な悩みを抱えています。都会ならではの悩みや症状といったものもあるでしょう。

 太融寺町谷口医院(注)では、患者さんの年齢、性別、職業、国籍などに関係なく、どのような方でも気軽にお越しいただけるようなクリニックにしていきたく考えています。

 患者さんと一緒によりよいクリニックを目指していく・・・、これが太融寺町谷口医院の目標です。

2006年12月10日 院長 谷口恭

注:太融寺町谷口医院は、2007年の開院当初は「すてらめいとクリニック」という名称でした。


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