関西の外国人医療を考える会

The Meeting for Medical Staffs Seeing Foreign Patients in Kansai

As many foreigners point out, there are very few clinics or hospitals who see foreign patients in Kansai.  We established this meeting for the purpose of increasing the number of medical staffs who are able to see foreign patients.  We welcome not only doctors, nurses, or pharmacists but also receptionists or any other staffs working at medical facilities.

設立趣旨】
現在、関西(特に大阪市)の外国人医療が適切におこなわれているとは言い難い。短期旅行の訪日外国人のみならず長期滞在し企業などで勤務している外国人の間からも関西の医療機関に対する不満の声は多い。「何とかしなければならない」と考えている医療者は少なくないが、これまで問題を共有する「場」がなく、クリニック/診療所、病院、保健所、行政、NPOなどで抱えている問題の種類も異なる。今後、訪日外国人がさらに増加するのは間違いなく、現状のままではますます問題が大きくなるのは必至である。この問題を解決することを望む者たちが集い、改善策を探ることを本会の目的とする。本会は2018年6月に津市で開催された第9回日本プライマリ・ケア連合学会の外国人医療のシンポジウムがきっかけで発足した。
【設立年月日】2018年7月1日
【代表者】谷口恭(太融寺町谷口医院)


◆第4回関西の外国人医療を考える会のお知らせ

日時:2019年2月16日(日)15時~17時予定
於:大阪市立大学医学部学舎4階小講義室2(予定)
テーマ:各施設での工夫

参加費:無料 

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◆第3回関西の外国人医療を考える会の報告

日時:2019年7月21日
於:大阪市立大学医学部学舎4階小講義室2


演題:
①谷口恭((医)太融寺町谷口医院)
「日本語も英語も困難なHIV陽性のアジア人」
②澤田真弓(メディフォン株式会社代表取締役CEO)
「医療通訳をめぐる最近の動向(仮)」
③オーストラリア:ジュリア・クネゼヴィチ(英語医療通訳者)
④フランス:加納信子(フランス語医療通訳者)
⑤ロシア:アナスタシーア・オーゼロヴァ(ロシア語医療通訳者)
⑥中国:白川忍(中国語医療通訳者)
⑦全体討議:会場にいる全員 40分


<総括>
今回は各国の医療事情を、実際に現場に関わられている講師陣に講演いただきました。参加者はもともと外国人医療に詳しい人が多かったのですが、それでも「初めて聞くことがあった」「日本とあまりにも違うことに驚かされた」という感想を多数いただきました。個人的には、白川さんの講演で「中国ではカルテや画像は患者のもので患者が持ち帰る」ことや「紹介状という概念がない」ことを聞き、改めて”文化”を知らねば外国人医療ができないことを痛感しました。また、加納さんが紹介されていた「来日直後に旅行者血栓症を発症し長期入院せざるをえなくなったフランス人女性」の症例は印象的でした。言葉、食べ物、文化などが医療の”障壁”になることを改めて認識しました。ロシアの医療事情についてはほとんど予備知識がなかったためにアナスタシーアさんの講演も勉強になりました。ジュリアさんの講演は狭義の外国人医療のみならず、diversity, sexual minorityなどにも話が及び、改めて「本来の医療」の総論を学ぶことができたと感じています。ディスカッションの時間には参加者からたくさんの質問をいただき、演者と共に議論することができました。澤田さんからは最近の行政の動きを学び、また参加いただいていた南谷かおり先生(りんくう総合医療センター)からは「医療通訳士認定制度」についての最新の情報をお聞きしました。今後ますます外国人医療が複雑化していくことは間違いなく、我々医療者に求められるものが多岐化・高度化していくと思われます。万博が開催されるまでに、もっと多くの医療者に関心を持っていただき、なにわの”おもてなし”ができるよう努めたいと考えています。(谷口恭)



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◆第2回関西の外国人医療を考える会の報告

日時:2019年1月27日
於:あべのメディックス8階会議室


下記はすべて谷口恭の責任で書いています。疑問点・ご意見などがあれば本サイトの「医療従事者用専用フォーム」からご連絡いただきたくお願い申し上げます。

〇前半の演者の講演内容は下記の通りです。

①谷口恭((医)太融寺町谷口医院)「当院での多言語対応について」
自称”通訳”を連れて来院し困惑した中国人男性の1例を紹介。本症例は1時間以上当院スタッフと”揉めて”結局診察を受けずに帰ってもらった。英語での他院紹介に難渋した3例を紹介し「医療機関検索システム」を利用しても95%で断られることを指摘した。

②澤田真弓(メディフォン株式会社代表取締役CEO)「求められる医療通訳の多様性」
国が大きく動き出し医療機関において遠隔医療通訳が普及する可能性が見えてきた。それに対応できるようにメディフォンで取り組んでいる通訳の養成、評価方法などについて解説した。

③李裕美(多言語センターFACIL事務局長)「関西における医療通訳の現状―兵庫県での取組みを中心に」
過去数年間で医療通訳の存在が認知されるようになり通訳利用者が急増しているが、そのなかで様々な問題があることを指摘。外国人の診察に消極的な医療機関があること、医療機関によっては通訳に過剰な期待をしすぎること、需要のある言語に偏りがあり特にベトナム語の急増する需要に供給が追い付いていないことなどについて解説した。

〇後半は会場から様々な意見がでディスカッションをおこないました。いくつかのコメントを列記します。

・医療機関検索システムが実用的でないのは医師会に問題があるのではないか
・特に外科手術が必要な症例を他院に紹介するときに難渋する
・通訳は「言葉」の問題ではない。医療通訳にはその患者の背景となる「文化」や「風習について教えていただきたい。
・外国人診療に時間がかかるのは単に言葉の問題ではない。思いもよらぬ重症例や日本と母国の診療スタイルに「差」があることが大きい。
・外国人診療には時間がかかる。少数なら診られても人数が増えると経営的な観点からの考察が必要。



  


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◆第1回 関西の外国人医療を考える会の報告

日時:2018年7月29日
於:大阪市立大学医学部学舎4階小講義室

演題:
①谷口恭((医)太融寺町谷口医院)
「当院の外国人医療の実情と問題点、他施設に望むこと」
②白野倫徳(大阪市立総合医療センター感染症内科)
「病院からみた外国人医療の現実と問題点」
③堀成美(国立国際医療研究センター 国際診療部)
「新規患者の外国人が10%超えの医療現場で経験していること」
④青木理恵子(NPO法人CHARM事務局長)
「支援者から見た在住外国人医療支援の現状と課題」
⑤澤田真弓(メディフォン株式会社代表取締役CEO)
「mediPhoneを用いた遠隔での医療通訳について」
⑥木戸友幸(愛港園診療所)
「外国人診療でのMUSTS:NYC,Paris, 大阪での診療より」

〇参加者からの感想・意見

・講演の時間が余裕が無く残念だった。

→申し訳ございません。第1回ということで各方面からの意見を聞きたくて一人あたりの時間が短くなってしまいました。また、ディスカッションの時間が盛り上がりかけたときに終了となってしまいました。今回の反省点を次回にいかせたいと考えています。(谷口恭)

・関西全域で様々な職種や立場の人たち(医師、医師以外の医療職、通訳、病院職員、行政職員)が集まってそれぞれの立場から問題点を上げればよいのではないか。

→その通りだと思います。今後、様々な職種の人たちが集まり、それぞれの立場の意見を交換したいと考えています。(谷口恭)

・すでにトレーニングを受けた通訳を複数の医療機関が共有できる仕組みがあればよいと思う。

→貴重なご意見ありがとうございます。どのようなシステムが望ましいのか今後の課題として検討していければと考えています。(谷口恭)

・看護学校や他の医療系学生への教育が重要である。

→その通りだと思います。医学部も含めて考えていかねばならないと思います。いずれ、看護学校や医学部の英語教育を担当されている先生に講演を依頼したいと考えています。(谷口恭)

・他国の成功事例を教えてほしい

→そもそも医師がこれだけ英語を話さない国は日本くらいで、僕はそこが問題だと思っています。医学生の頃から英語をもっと勉強しなければならないと思います。(谷口恭)

〇その他いただいたご意見

・未収金防止の対策が必要
・海外の保険会社との連携が必要
・院内の他部署連携(巻き込み・周知・浸透)
・院内スタッフへの教育
・救急受入れ
・時間外受入れ
・宗教対応
・特定の疾患や症状の対応方法
・国別の医療事情や文化の紹介
・食事対応・栄養指導
・国別の医療事情や文化の紹介
・治療目的の訪日外国人の対応ついて(正規ルートと裏ルート)
・保健所との連携
・保育所 療育センター 母子施設 DVシェルター 学校 社会教育との連携
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2019/09/21

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