医療ニュース

2008年10月8日(水) 子宮頚癌に無関心な日本人

 日本人の若い女性は子宮頚癌(けいがん)に対する認知度が低く、健診の受診率も低い・・・

 これは、産婦人科の女性医師でつくる「子宮頚がん予防の会」らの調査で明らかとなりました(報道は10月6日の読売新聞)

 この研究は、日米豪の18歳から26歳の女性に対し、インターネットで調査を実施しています。「子宮頚癌という名前を知っているか」との問いに、米では100人中99人、豪では100人中全員が「はい」と答えていますが、日本で「知っている」と答えたのは6割にとどまっています。

 また、実際に子宮頚癌の検査を受けたことがある人は、米で72%、豪が54%なのに対し、日本ではわずか9%にすぎません。

 子宮頚癌は、子宮頚部(子宮の入り口)にできるガンで、20~30歳代の若い女性に増えています。早い段階で発見できればほぼ100%が治癒します。

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 実際に子宮頚癌の検査を受けたことがある日本人女性が9%というのは少なすぎるように思いますが、すてらめいとクリニックの患者さんについて考えてみてもせいぜい3割程度ではないかと思われます。

 すてらめいとクリニックで子宮頚癌の検査を受けた人のなかにも、癌(あるいは癌の手前の状態)が見つかった患者さんは少なくありません。20歳(あるいは19歳)を超えれば年に一度程度は受けるべき検査だと言えるでしょう。

参考:2008年6月30日「低すぎる日本の子宮けい癌受診率」

(谷口恭)