医療ニュース

2009年2月27日(金) 日本脳炎の新ワクチンがついに承認

 厚生労働省は2月23日、阪大微生物病研究会が開発した日本脳炎ワクチン「ジェービック5」を正式に承認しました。(報道は2月25日の読売新聞)
 
 この新しいワクチンは、これまでのワクチンよりも副作用が少ないと考えられており、今夏の流行シーズンを前に、5月に発売を開始する見通しです。

 日本脳炎のワクチンは従来、定期接種の対象でしたが、重い副作用が出現したために2005年から積極的な接種は控えるように勧告されていました。そのため、現在は年間10例程度の日本脳炎患者が再び増加するのではないかと懸念されていました。

 新しいワクチンの定期予防接種の勧奨が再開されるかどうかは、26日に開かれる会合で検討される予定です。

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 これで一安心といったところですが、定期接種が実施されだしたときに今度は供給量の不足が起こらないかどうかが心配です。

(谷口恭)

参考:
はやりの病気 第63回 「日本脳炎を忘れないで!」

医療ニュース 2009年2月2日「日本脳炎の新ワクチン承認の見通し」