医療ニュース

2009年4月24日(金) 喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦、7割が失敗

 ファイザー株式会社は、昨年(2008年)実施した「ニコチン依存度チェック」の追跡調査から、過去1年間で禁煙に挑戦した喫煙者のうち、7割が失敗に終わっているとの結果を発表しました。

 調査結果を詳しくみてみましょう。

 この調査では、対象者を「ニコチン依存症」と「非ニコチン依存症」に分けています。「ニコチン依存症」については合計10項目の質問に答えることによって判定しています。(10項目の質問については「禁煙外来」のなかのQ5を参照ください)

 「ニコチン依存症」と判定された喫煙者の3人に1人が禁煙に挑戦し、その内およそ8割が禁煙に失敗しています。一方、「非ニコチン依存症」の喫煙者は、5人に1人が禁煙に挑戦し、約半数が禁煙に成功しています。(これらをあわせると全喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦し、7割が失敗していることになります)

 次に禁煙に失敗した理由をみてみましょう。禁煙に失敗した人のうち、およそ半数が1週間以内に挫折しており、「耐え難いイライラ」(37.9%)、「ストレス解消」(21.8%)、と続きます。これらはいずれも「ニコチン離脱症状」と考えられます。

 失敗したけどやっぱり禁煙したい、と考える喫煙者は多く、禁煙に失敗した人の8割以上が、「すぐにでも禁煙に再挑戦したい」と回答しています。

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 7割が失敗・・・、などと聞くと、「やっぱり禁煙ってむつかしいんだなぁ・・・、自分には無理かなぁ・・・」と思ってしまうかもしれません。禁煙するときは、不退転の決意!で望むことが必要ではありますが、失敗しても諦めることはありません。私の場合は、最終的には禁煙に成功しましたが、失敗の経験は100回以上もありますから・・・。

(谷口恭)