医療ニュース

2009年6月5日(金) 人口自然減は過去最大に

 厚生労働省が6月3日、人口動態統計を公表しました。同統計によりますと、2008年の人口の自然増減数(出生数から死亡数を引いた数字)はマイナス51,317人で、前年(2007年)のマイナス18,516人を大きく下回り、過去最大となっています。

 出生数は、1,091,150人で、2007年から1,332人増えていますが、死亡数は1,142,467人(前年比34,133人増)となり、1947年以降で最多となっています。

 死因の最多はガンで342,849人と28年連続の1位です。2位は心筋梗塞などの心疾患で181,822人、3位は脳卒中などの脳血管疾患で126,944人となっています。

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 先日、概数をお伝えした合計特殊出生率は1.37人と発表されています。県別でみると、上位から、沖縄(1.78)、宮崎(1.60)、鹿児島(1.59)、熊本(1.58)と九州が占めています。低い方からみれば、東京(1.09)、北海道(1.20)、京都(1.22)、奈良(1.22)となっています。

 人口動態統計では、自殺者数も公表されています。自殺者数は30,197人で、昨年に続き3万人を超えています。(自殺者数は警察庁と厚生労働省では集計の基準が異なります)

(谷口恭) 

参考:医療ニュース
2009年6月1日「日本の出生率は3年連続上昇」
2009年5月29日「今年の自殺、すでに11,000人超え」