医療ニュース

2010年10月15日(金) Hib、肺炎球菌、HPVワクチンの無料化決定!

 日本では、本来全員に接種すべきワクチンが普及していない・・・

 これは、このサイトで何度も指摘してきたことですが、ようやく改善の兆しが見えてきました。10月8日、Hib(インフルエンザ桿菌)ワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、HPVワクチンの3種のワクチンが、原則無料で接種できるようになることを政府が決定したそうです。(報道は10月13日の読売新聞)

 報道によりますと、年内にも無料接種が実現しそうで、経費は2010年度補正予算案に盛り込まれるようです。総額は約2,000億円と算出されており、国と地方で折半する方向で調整されるそうです。

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 現在、日本医師会が中心となって、これら3種のワクチン以外にも、B型肝炎ワクチン、水痘ワクチン、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)ワクチンが無料で接種できるようになるための署名活動をおこなっています。当院でも署名を承っておりますので、協力いただける方は受付までお申し出ください。

(谷口恭)

参考:
メディカル・エッセイ第90回 「理想のワクチン政策とは・・・」
メディカル・エッセイ第89回 「日本は「ワクチン後進国」の汚名を返上できるか」  
はやりの病気第77回(2010年1月) 「子宮頚ガンのワクチンはどこまで普及するか」
はやりの病気第76回(2009年12月) 「インフルエンザ菌とそのワクチン」
ginaコラム 「子宮頚ガンとHPVワクチン」