医療ニュース

2012年5月28日(月) 2011年の「いきなりエイズ」は過去最多

 2012年2月24日に厚生労働省のエイズ動向委員会が公表した「いきなりエイズ」(HIV感染がエイズを発症して初めて発覚した症例)の速報値が467人と過去最高レベル、というニュースを過去にお伝えしましたが(下記「医療ニュース」参照)、最終の数値が2012年5月24日に発表されました。
 
 2011年の1年間に報告のあった「いきなりエイズ」は473人にのぼり、これは1984年の調査開始以来最多となります。これで2年連続記録を更新ということになります。(2010年は469人で過去最多でした) まだエイズを発症していない段階でHIV感染が発覚した症例は1,056人で、これは過去4位となります。(1位は2008年の1,126人、2位が2007年の1,082人、3位が2010年の1,075人です。検査数が大幅減少した2009年は1,021人でした)
 
 先日お伝えしましたように(下記「医療ニュース」参照)、東京都では「いきなりエイズ」が大きく減少しています。にもかかわらず、全国では「いきなりエイズ」が過去最多ということは、それ以外の地域での増加が東京での減少を打ち消している、ことに他なりません。
 
 実際、東京都周辺の関東甲信越地方では横ばいもしくは増加傾向にあり、東海地方、九州地方での増加が目立っています。

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 これからは地方都市での検査の充実が課題となるでしょう。しかし、減少傾向にある東京でも依然感染者数は少ないとは言えませんし、横ばいにある大阪でも減っているわけではありません。実際、太融寺町谷口医院でもピーク時の2008年に比べると新たにHIV感染が判るケースは減少傾向にはありますが、決して大幅に減っているわけではありません。
 
 また、以前にも指摘しましたが、最近は、何らかの症状で当院を受診したがまさかその原因がHIVとは思ってもみなかったという「いきなりHIV」が増加しています(下記コラムも参照ください)。
 
(谷口恭)

参考:
医療ニュース2012年4月13日 「東京では「いきなりエイズ」が大きく減少」
医療ニュース2012年3月2日 「減らない「いきなりエイズ」」  

NPO法人GINA GINAと共に第64回(2011年10月) 「増加する「いきなりHIV」」

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