医療ニュース

2011年10月15日(土) 喫煙者率が男女とも過去最低に

 JT(日本たばこ産業)は毎年、日本人の喫煙率を発表していますが、最新の発表(発表がおこなわれたのは2011年10月13日で、データはおそらく2010年のものだと思われます)では、男女を合わせた喫煙率が下記のように過去最低となりました。
 
 男女合計21.7%(前年から2.2ポイント低下)
 男性のみ33.7%(前年から2.9ポイント低下)
 女性のみ10.6%(前年から1.5ポイント低下)

 女性については、1年前の発表ではその前の年から喫煙率が増加していましたから、男女とも禁煙する人は着実に減少しているといえます。

 喫煙者減少の原因として、JTは2010年10月の大幅なタバコ増税によるものと分析しているようです。喫煙人口は、22,790,000人で前年から2,160,000人減少しているそうです。
 
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 JTは毎年5月にこのデータを公表していましたが、今年は震災の影響で遅れたのでしょうか。(遅れてもかまわないことですが)

 2.2ポイント低下と言われてもよくわかりませんが、1年間で200万人以上の人が禁煙した、と考えると禁煙者は大幅に増加しているように感じます。

 タバコに関しては、次々と身体や精神に有害であるという研究がでてきており、喫煙者を擁護するような論文は最近ではほぼ皆無です。「愛煙者を護れ」という動きもありますが、いかなる人も禁煙するにこしたことはないでしょう。
 
(谷口恭)

参考:医療ニュース
2010年8月16日 「喫煙率、男性は過去最低、女性は再び増加」
2010年10月1日 「受動喫煙で毎年6,800人が死亡」
2010年11月4日 「50代の大量喫煙はアルツハイマーのリスク」
2011年8月29日 「タバコの危険性は男性より女性」
2011年10月6日 「禁煙で記憶力アップ!」