医療ニュース

2012年7月29日(日) 若者の自殺が原因で平均寿命短く?

 厚生労働省は毎年7月末頃に平均寿命を公表します。2011年の平均寿命は、女性が85.90歳、男性が79.44歳とされています(注1)。

 前年(2010年)の平均寿命が女性・男性それぞれ、86.30歳、79.55歳ですから、男女とも前年を下回ったことになります(注2)。

 2012年7月27日の日経新聞で国際比較がおこなわれています。同紙によりますと、女性は香港に抜かれ27年ぶりに2位に転落し、男性は前年の4位から8位に後退したそうです。男女とも1位は香港だそうです。
 
 男女とも寿命が短くなった原因として、厚労省は東日本大震災の影響の他に、20代の自殺が増加したことも一因としています。一方、「三大死因」のガン、心臓病、脳卒中での死亡は減少傾向にあり、同省は、将来日本人が三大死因で死亡する確率を女性49.45%、男性52.83%としています。

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 平均寿命とは、簡単に言えば「生まれたばかりの赤ちゃんが平均してどれくらい生きるか」を意味します。ですから、乳幼児期に死亡することが多い国では、例えば平均寿命が60歳であなたがすでに成人していれば、60歳よりも長生きする可能性が高いわけです。日本のような先進国では乳幼児期の死亡率は小さいですから、成人していても実際の寿命は平均寿命とそれほど隔たりはないはずです。しかし、厚労省が指摘しているように若者の自殺が今後も増えるようであれば、平均寿命が短くなり、ある程度の年齢まで生きた人の死亡年齢との差が大きくなっていくことになります。

注1:詳しくは厚労省のウェブサイト(下記)を参照ください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life11/index.html

注2:2010年の女性・男性の平均寿命は、速報値ではそれぞれ86.39歳、79.64歳でしたから(下記医療ニュース参照)、最終的に男女とも少し短くなったことになります。

参考:医療ニュース
2011年8月1日 「女性の寿命は5年ぶりに短く、男性は過去最高」
2010年7月28日 「日本人の寿命がさらにさらに長く」
2009年7月18日 「日本人の寿命がさらに長く」
2008年8月4日 「長寿記録更新!女性は23年連続世界一」

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