医療ニュース

2008年6月30日(月) コーヒーはいいことばかり

 以前からコーヒーが身体にいいとか悪いとかいろんな議論がありますが、ここ数年は「身体によい」、少なくとも「身体に悪くはない」という報告が増えてきているように思われます。

 『Annals of Internal Medicine』という医学誌の6月17日号に掲載された論文によりますと、「コーヒーの摂取によって男性または女性におけるあらゆる原因による死亡のリスクが上昇することはなく、心血管系疾患死亡のリスクが低下する可能性がある」ことが分かりました。具体的に検討された疾患は、癌(肝臓癌、結腸癌、口腔癌、咽頭癌、食道癌等)や心筋梗塞などです。

 この研究はハーバード大学公衆衛生学部及び医学部によっておこなわれたもので、男性41,736人、女性86,214人が対象とされています。コーヒー摂取量が1ヵ月に1杯未満の場合と比べて、1日に6杯以上飲む人は、男性20%、女性17%の死亡リスク低下と関連があったそうです。

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 コーヒー好きには朗報と言えるでしょう。

 参考までにこのウェブサイトで紹介した過去のコーヒーに関するニュースをまとめておきます。

はやりの病気第30回 コーヒー摂取で心筋梗塞!
はやりの病気第22回 癌・糖尿病・高血圧の予防にコーヒーを!
医療ニュース2007年10月16日「お酒の代わりにコーヒーを、すい臓ガンを予防」

医療ニュース2007年9月3日「コーヒーは肝臓癌のリスクを下げる」

(谷口恭)