花粉症・ダニ(ハウスダスト)アレルギー

●ダニに対する舌下免疫療法について

・スギ花粉の舌下免疫療法との併用もできるようになりました。

下記Q&AのA4も参照ください。

製薬会社のサイトも参照ください。


●スギ花粉症に対する舌下免疫療法について

・ダニの舌下免疫療法との併用も可能となりました。
・スギ花粉症の舌下免疫療法の開始日は5月7日から12月10日までとなります。

下記Q&AのA4も参照ください。

尚、電話でのお問い合わせが増えてきていますが、医師は電話応対ができませんので、ご質問のある場合はメール(無料)でお願い致します。


参考:
はやりの病気第114回(2013年2月)「花粉と黄砂とPM2.5」
メディカルエッセイ第120回(2013年1月)「セルフ・メディケーションのすすめ~抗ヒスタミン薬~」
マンスリーレポート2012年4月号「セルフ・メディケーションのすすめ~花粉症編~」
はやりの病気第53回(2008年1月)「花粉症の治療はお早めに」
はやりの病気第2回(2005年2月)「花粉症」




Q1 花粉症の治療にはどのようなものがあるのですか?
Q2 目や皮膚もかゆくなるんですが・・・
Q3 日常生活で気をつけるべきことはありますか?
Q4 舌下免疫療法とはどのようなものなのでしょうか?
Q5 スギ・ヒノキ以外の花粉、黄砂、PM2.5などに反応するのですが・・・
Q6 注射がよく効くと聞いたのですが・・・





Q1 花粉症の治療にはどのようなものがあるのですか?

A1 標準的な治療で最初に使用するのは第2世代の抗ヒスタミン薬です。これは、従来の(第1世代の)抗ヒスタミン薬に比べると、眠気の副作用が大幅に減少しています。それ以外の副作用もほとんどなく、大変便利な薬です。また、最近は口の中に含むとサッと溶けるタイプのものも普及しており、これだと内服するときの水が不要です。(最近は第2世代の抗ヒスタミン薬の一部が薬局で買えるようになってきています。詳しくは上記コラムを参照ください)

★当院で処方することが比較的多い抗ヒスタミン薬の比較

第2世代の抗ヒスタミン薬に次いでよく使われるのがステロイドの点鼻薬です。これも非常に効果があり大変便利な薬です。注意点は、効果が出てくるまでに1~数日程度かかるということです。それと鼻づまりがあると薬が吸収されにくくなるので、やはり早い時期から使用を始めることが大切です。ステロイドの点鼻薬は、1日1回型のものが主流になってきています。最近は、非常に効果が高く、比較的早く効果が現れるものも多く、飲み薬を飲まずに点鼻薬のみで花粉症に対処する人もいます。

一方、速効性のある点鼻薬もあります。これは血管を収縮させる作用のある薬剤で、鼻づまりによく効きます。あまり高頻度に使用すると動悸やめまいなどの副作用が出現しますから、症状の強い方に対してどうしても必要なときだけ短期間に限定して使用してもらうようにしています。

これら以外ではロイコトリエン拮抗薬という飲み薬や漢方薬を用いることもあります。また、下記の述べるように点眼薬や塗り薬を使うこともありますし、症状によっては吸入薬や咳止めを用いることもあります。


参考:鼻アレルギー診療ガイドライン2016年版(改訂第8版)


Q2 目や皮膚もかゆくなるんですが・・・

A2 花粉症は花粉によるアレルギー疾患ですから、鼻だけでなく目にも症状が現れることがあります。また、皮膚に症状の出る人もいます。したがって、全身を見据えた治療をおこなっていく必要があります。通常、目には抗ヒスタミンの点眼薬を使用し、ステロイドの点眼薬までが必要になるケースはそれほど多くはありません。また皮膚症状のある人には期間を限定して弱いクラスのステロイド外用薬を処方することもあります。



Q3 日常生活で気をつけるべきことはありますか?

A3 まずおこなっていただきたいのは、花粉飛散情報を把握することです。花粉飛散情報はいろんなウェブサイトで公開されていますので情報入手はそれほどむつかしくないと思います。様々なウェブサイトで情報が提供されていますが、環境省のホームページ内にある「環境省花粉情報サイト(http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/)」が詳しいかと思います。

花粉飛散情報を基本にして、外出時には、マスク・メガネ・帽子の着用をおこないましょう。帰宅したときは、まず衣服についた花粉を取り除き、手洗い・うがい・洗顔をおこなうようにしましょう。

また、家の中に花粉が入らないような対策も必要です。特に寝室は「花粉フリー」のスペースにすることをこころがけてください。窓も開けるべきではありません。しかし換気をしなければダニやハウスダストが増えますから、この対策としては空気清浄機を置きましょう。布団を干すのもNGですから布団乾燥機を使うようにしましょう。部屋が乾くと花粉が舞いやすくなりますから加湿もすべきです。湿度計を買って部屋の湿度に注意することを勧めたいと思います。湿度40~60%を維持するのがいいでしょう。またペットを飼っている人は寝室にはペットを入れないようにして、ペットの毛が付着した衣類は寝室の外で着替えるようにしましょう。




Q4 舌下免疫療法とはどのようなものなのでしょうか?

A4 スギ花粉に対してはスギ花粉を薄めたものを皮下に注射する方法が従来からありますが、長期間の通院が必要なことや重篤な副作用があることなどからそれほど普及していません。そこで、新たに登場したのが「舌下免疫療法」と呼ばれる、アレルゲン(スギ花粉)を口の中に含む方法です。液を舌の下に滴下し2分間保持した後飲み込みます。詳しい使用法については診察時にお話いたします。また製薬会社(鳥居薬品)の下記サイトも参照ください。

http://www.torii-alg.jp/


【舌下免疫療法の流れ】


「シダトレン」 費用の概要(3割負担の場合)

1回目 問診と検査(スギなどの特異的IgE) 診察代+約1,500円
(検査は前医でおこなっている場合は省略できます。その場合、前医の検査結果を持参ください)

2回目 シダトレン初回(1週間分)処方 診察代+薬代で合計680円(平日18時以降と土曜日12時以降は+150円)

3回目 シダトレン2回目(1週間分)の処方 診察代+処方代で合計880円(平日18時以降と土曜日12時以降は+150円)

4回目 シダトレン3回目(4週間分)の処方 診察代+処方代で合計1,420円(平日18時以降と土曜日12時以降は+150円)

*開始しておよそ6カ月が経過し、問題なく使用できている場合は2カ月処方も可能となります。

「ミティキュア」 費用の概要(3割負担の場合)

1回目 問診と検査(ヒョウヒダニの特異的IgE) 診察代+約1,500円
(検査は前医でおこなっている場合は省略できます。その場合、前医の検査結果を持参ください)

2回目 ミティキュア初回(1週間分)処方 診察代+薬代で合計710円(平日18時以降と土曜日12時以降は+150円)

3回目 ミテイキュア2回目(4週間分)の処方 診察代+処方代で合計2,170円(平日18時以降と土曜日12時以降は+150円)

*開始しておよそ6カ月が経過し、問題なく使用できている場合は2カ月処方も可能となります。


Q5  スギ・ヒノキ以外の花粉、黄砂、PM2.5などに反応するのですが・・・

A5 関西地方では、2月~4月のスギ、3月~5月のヒノキが最も有名ですが、イネ(4月~10月)、ブタクサ(8~9月)、ヨモギ(10~11月)などの花粉症もあります。その他にも花粉症をきたす植物があります。また、花粉症とは呼びませんが、関西ではゴールデンウィークが明けた頃より黄砂の飛散量が増加し、花粉症と同じような症状で苦しめられる人が年々増えてきています。さらにPM2.5が同様の症状を来すこともあり、年中対策が必要になる人も増えています。「花粉のときは鼻炎と結膜炎だけなのに黄砂のシーズンになると皮膚の痒みが強くなる」、とか、「PM2.5が多い日は咳に苦しめられる」、というように患者さんによって症状は様々であり、そのような多岐に渡る症状や重症度をトータルでみていく必要があります。



Q6 注射がよく効くと聞いたのですが・・・

A6 花粉症の治療としての注射に関するよくある問い合わせは下記の3つです。

1)ヒスタグロビン1V+ノイロトロピン1mL

以前は年に1~2回程度でしたが、2017年前半よりなぜか問い合わせ件数が急激に増えている治療法です。花粉症を含むアレルギー性鼻炎に効果があるとするエビデンス(科学的確証)はないものの一部の人たちから人気があります。注射の頻度は週に一度、最長で6カ月となりますが、シーズン中のみを希望される人が多いと言えます。(この治療は初診時にはおこなっていません)


2)ケナコルトなどステロイド

今でも年に10件程度は問い合わせがありますが、このような危険な治療はいくらお願いされても当院ではおこないません。
シーズン前に一度注射をしておくとそのシーズンはまったく症状が出なくなることもあり、90年代まではしばしばおこなわれることがあった治療法ですが、重篤な副作用が周知されるようになり、現在ではおこなわれていません。

しかし、ときどきこの治療の副作用で受診される人がいます。このような危険な治療を積極的にしている医療機関はないでしょうから、おそらく患者さんの方が強く希望して注射をされたのだと思われます。最も目立つ副作用は、顔がまるくなること(これを「満月様顔貌」と言います)ですが、ニキビができやすくなったり、腹部や大腿に赤い線がでてきたり、自覚症状はないものの高血糖になることもありますし、中長期的には骨粗しょう症のリスクにもなります。また、確定はできないものの、「酒さ」(顔面が赤くなる慢性の炎症性疾患)で当院を受診している人のなかに、花粉症の治療目的でのステロイド注射の経験のある人が少なくありません。重症の花粉症の場合、短期間限定でステロイドの内服薬を使うことがありますが、この場合は長くても数日で体外に排泄されます。しかし、注射の場合は何ヶ月も体内に残存することもあります。ステロイドの注射は「絶対にやってはいけない治療法」と認識すべきです。

3)オマリズマブ(ゾレア)

重症の喘息やじんましんに用いる薬で、花粉症にも理論上は効果が期待できますが、保険適用外であり、当院では実施していません。(ちなみに自費で実施すると、月に一度の注射で10万円以上かかります)



2018年5月21日更新
太融寺町谷口医院
院長 谷口恭
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2018/09/28

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